- 作者: 廣瀬純
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2017/07/25
- メディア: 単行本
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シネマの大義の下で撮られたフィルムだけが、全人類に関わる。個人的な思いつき、突飛なアイディア、逞しい想像力といったものが原因となって創造されたフィルム(…)、個人の大義の下で撮られたフィルムはその個人にしか関わりがない。「シネマの魂」が原因となって創造されたフィルムだけがすべての者に関わるのだ。
●レヴィナス、ゴダール、小津安二郎──切り返しショットの系譜学
●ロメール映画のなかの女たち――出来事を創造する
●クロード・シャブロル──『悪の華』と再生産
●ポー、エプシュタイン、青山――ユリイカ対ユリイカ
●カトリーヌ・ドゥヌーヴ――脱性化されたモンロー
●エイゼンシュテイン、グレミヨン、ローシャ、ストローブ=ユイレ――地理映画(ジオ=シネマ)の地下水脈
●『ダゲレオタイプの女』問題、あるいは、黒沢映画の唯物論的転回
●ストローブ=ユイレ、フォード――そよ風の吹き抜けるサイエンス・フィクション
●若松孝二『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』──道程に終わりはない
●フーコー、イーストウッド――無理な芝居の一撃
●クェンティン・タランティーノ――Shoot This Piece of Shit
●空族『サウダーヂ』――Outra vez…, mas!
●レオス・カラックス『ホーリー・モーターズ』──ルックス映画の極北
●マルコ・べロッキオ『ポケットの中の握り拳』――暴力階級と垂直落下
●高倉健追悼――客分として生きる
●ロべール・ブレッソン――不確かさと二階層構造
●鈴木清順追悼――運命、恥辱、人民
and more……