宮島喬著『文化的再生産の社会学―ブルデュー理論からの展開』(1994)

文化的再生産の社会学―ブルデュー理論からの展開

文化的再生産の社会学―ブルデュー理論からの展開

ブルデュー理論の基本を整理し、その手法を日本社会に適応。現代社会を読む鍵である〈文化的再生産論〉の諸相を包括的に提示する。具体的展開の試みとしての「日本社会調査」分析も合わせて収録する。

序論 なぜ文化的再生産論か

I 文化的再生産論の射程
1 文化的再生産論の展開
2 再生産論としての教育論の構造――ブルデュー、パスロンの教育論の視角と論点
3 ブルデュー社会学の論理――社会的決定と自律性をめぐって
4 選別とハビトゥス社会学

II ブルデュー理論からの展開
5 言語、コミュニケーション、力の関係――ブルデューのコミュニケーション論
6 ハビトゥスとしての戦略――ブルデューの婚姻戦略論をめぐって
7 文化的再生産論の動的な再構成――文化資本ハビトゥスの力動化
8 エスニシティと文化的再生産論
〔補 論〕
9 日本における文化的再生産過程のいくつかの側面――経験的アプローチから
10 「子どもの貧困」と貧困の再生産――一ノートとして

III ハビトゥスとしての文化
11 ハビトゥスとしての文化――文化社会学序説
1 文化と意味
2 「型」としての文化とその規範化
3 社会集団と言語ハビトゥス
4 ハビトゥスと学校的規範
5 文化的支配と象徴的な力
6 選別と再生産――教育への視角
7 「正統」の表象の形成とハビトゥス
8 コミュニケーションと力関係

10 ブルデュー, バスロン『再生産』

再生産 〔教育・社会・文化〕 (ブルデュー・ライブラリー)

再生産 〔教育・社会・文化〕 (ブルデュー・ライブラリー)

30 ジラール『エリートの社会学1-1まで