仲野徹著『エピジェネティクス ―新しい生命像をえがく』(2014)メモ

ゲノム中心の生命観を変える、生物科学の新しい概念「エピジェネティクス」。遺伝の影響でもない。DNAの突然変異でもない。分子レベルのごくわずかな化学的変化が、目をみはる不可思議な現象を引き起こす。自然の妙技と生命の神秘。世界中のサイエンティストが熱い視線を注ぐ、いま一番ホットな話題を楽しく語る。

序章 ヘップバーンと球根
第1章 巨人の肩から遠眼鏡で
 1 美しい実験
 2 エピジェネティクスとは何か
 3 パラダイムの転換なのか?
第2章 エピジェネティクスの分子基盤
 1 ゲノムに刷り込まれる情報
 2 遺伝子発現の制御
 3 ヒストンの修飾
 4 DNAのメチル化
第3章 さまざまな生命現象とエピジェネティクス
 1 植物だってエピジェネティクス
 2 女王様をつくるには
 3 行動や記憶も左右する
 4 「獲得形質」はエピジェネティックに遺伝する?
第4章 病気とエピジェネティクス
 1 がんの発症と診断・治療
 2 バーカー仮説と生活習慣病
 3 ゲノム刷り込みが関与する疾患
第5章 エピジェネティクスを考える
 1 三毛猫とX染色体
 2 エピゲノム解析
 3 生命現象を支える柱
終章 新しい生命像をえがく