モーゼス・フィンリー著『オデュッセウスの世界』(1954→78=94)

オデュッセウスの世界 (岩波文庫)

オデュッセウスの世界 (岩波文庫)

イギリスの歴史家フィンリー(1912‐86)の、明快で読みものとしても楽しめるギリシア古代史入門。社会学、人類学の成果を踏まえ、二大叙事詩イリアス』『オデュッセイア』を詳細に読みこむことによって、ギリシア古代がどのような社会であったかを説き明かし、新しいホメロス学の方法を提起したものとして大きな反響を呼んだ。

第1章 ホメロスギリシア
第2章 吟唱詩人と英雄たち
第3章 富と労働
第4章 家庭・親族および共同体
第5章 道徳と価値
補遺1 『オデュッセウスの世界』再見
補遺2 シュリーマントロイア―百年を経て