巽孝之著『『白鯨』アメリカン・スタディーズ』(2005)メモ

『白鯨』アメリカン・スタディーズ (理想の教室)

『白鯨』アメリカン・スタディーズ (理想の教室)

「世界名作十大小説」に必ず入る『白鯨』。この物語は、魔獣モビイ・ディックへの単なる復讐譚ではない。時空を越えて現れる巨大生物が象徴するものとは何か? ここに19世紀から21世紀へ至るアメリカ文明史を、そしてグローバルな現代史をスリリングに読み解く。新訳相次ぐ現在、アメリカ研究の第一人者が満を持して贈る。

第1回 世界はクジラで廻っていた
 時空を超える『白鯨』
 ニューヨーク作家メルヴィル
 「明白なる運命」の光と影
第2回 恋に落ちたエイハブ船長
 神々の戯曲
 エイハブ対モビイ・ディック
 拝火教徒フェダラーとは誰か?)
第3回 核の文学、文学の核
 復讐するは「我」にあり
 米ソ冷戦時代の想像力
 モビイ・ディック・リハーサル