デイヴィッド・ダムロッシュ著『世界文学とは何か?』(2003=2011)

世界文学とは何か?

世界文学とは何か?

ギルガメシュ叙事詩源氏物語千夜一夜物語といった「古典」から、古代エジプトの恋愛詩、中世ドイツの女性神秘主義者によるテクスト、さらにはカフカウッドハウス、ミロラド・パヴィチ『ハザール事典』まで――。翻訳をつうじて時空間を超え、新たな形で流通=生成しつづける「世界文学」の可能性を問う画期的論考.

序章 ゲーテ、新語を造る
第1部 流通
 第1章 ギルガメシュの探求
 第2章 法王の吹き矢
 第3章 旧世界から全世界へ
第2部 翻訳
 第4章 死者の都で恋して
 第5章 マクデブルクのメヒティルト、その死後の生
 第6章 カフカ、故郷へ帰る
第3部 生産
 第7章 世界のなかの英語
 第8章 活字になったリゴベルタ・メンチュウ
 第9章 毒の書物
終章 ありあまるほどの世界と時間