エイモス・チュツオーラ著, 土屋哲訳『やし酒のみ』(1952=1970→2012)

やし酒飲み (岩波文庫)

やし酒飲み (岩波文庫)

「わたしは、十になった子供の頃から、やし酒飲みだった」―。やし酒を飲むことしか能のない男が、死んだ自分専属のやし酒造りの名人を呼び戻すため「死者の町」へと旅に出る。旅路で出会う、頭ガイ骨だけの紳士、幻の人質、親指から生まれ出た強力の子…。神話的想像力が豊かに息づく、アフリカ文学の最高傑作。作者自身による略歴(管啓次郎訳)を付す。

やし酒飲み
私の人生と活動(管啓次郎訳)
解説(チュツオーラとアフリカ神話の世界(土屋哲)
異質な言語の面白さ(多和田葉子)