「やさしさ」「楽しさ」が無条件に善いとされ、人間関係のルールである現代社会。それがもたらす「しんどさ」「こわさ」をなくし、もっと気楽に生きるための智恵を探る。
第1章 やさしさを最優先する社会
やさしいきびしさ・きびしいやさしさ
治療としてのやさしさ・予防としてのやさしさ
実効性のあるルールとしてのやさしさ
第2章 きびしいやさしさの特徴敬意の過大評価・修復の過小評価
対等性の原則
第3章 どうしてやさしさルールはきびしくなったのか?人生の自己目的化
楽しさ至上主義
能力開発への情熱
仲間うちでやさしさルールがきびしくなった理由
第4章 やさしさ社会のこわさこわいひとびと
伝わらないやさしさ
やさしさとかげぐち
思いやりの落差拡大と暴力
第5章 気楽なやさしさのすすめ家畜をめざすやさしさ社会は、いいものか?
人生は楽しいことばかりじゃない
やさしさより、気楽さ・気軽さ
攻撃の知恵