小倉孝保著『ロレンスになれなかった男-空手でアラブを制した岡本秀樹の生涯』(2020)

 

映画「アラビアのロレンス」に憧れ1970年、シリアに向かった岡本秀樹。空手の稽古を通じて、アラブ民族に自立への誇りと現地の活気をもたらしていく。稽古を通じ築いた政官中枢との人脈を生かしエジプト、イラクでビジネスに挑むが、国際情勢に翻弄され計画は暗礁に乗り上げる。すべてを失った男が、たどり着いた場所とは―。日本の外務省に徹底的に嫌われながら、灼熱の地でアラブ民族に“自立の精神”を刻んだ男―構想18年、国際ジャーナリストが満を持して贈る!

序章 「オカモト」が生まれた日
第1章 取材ビザを求めて(イラク前編)
第2章 空手との出会い(日本編)
第3章 中東の空手家(シリア・レバノン編)
第4章 闇商売に堕ちる(エジプト編)
第5章 最後の賭け(イラク後編)
終章 岡本が遺したもの