菅原琢著『データ分析読解の技術』(2022)

 

「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。

はじめに 怪しいデータ分析への処方箋
第1章 データ分析読解の基本、因果関係―対象に関する知識と想像力の重要性
第2章 怪しさを感じ取る糸口、議論と数字のズレ―分析を間違いと判断する手順
第3章 結果論は分析ではない―データから要因を探る技術と方策
第4章 データが歪めば結果も歪む―分析対象とデータの取り方に注意する
第5章 「分析したつもり」の落とし穴―気が付きにくいデータの歪み
第6章 幻の因果関係を生み出す交絡因子―三角関係を暴いて相手説を崩す
第7章 散布図に潜む罠―分析の存在理由を問うことが大切
第8章 偽の相関、逆の因果と叫べば勝ちではない―因果関係の丁寧な考察がデータ分析攻略の近道

瀧本哲史『武器としての決断思考』

久米『原因を推論する - 政治分析方法論のすゝめ』

中室, 津川『「原因と結果」の経済学―データから真実を見抜く思考法』

伊藤『データ分析の力 - 因果関係に迫る思考法』