ヤマザキマリ著『国境のない生き方-私をつくった本と旅』(2015)

 

14歳で欧州一人旅、17歳でイタリア留学。住んだところは、イタリア、シリア、ポルトガルアメリカ。旅した国は数知れず。ビンボーも挫折も経験し、山も谷も乗り越えて、地球のあちこちで生きてきた漫画家をつくったのは、たくさんの本と、旅と、出会いだった!古今東西の名著から知られざる傑作小説に漫画まで、著者が人生を共に歩んできた本を縦糸に、半生を横糸に綴る地球サイズの生き方指南!

第1章 野性の子(本の虫/「旅する主人公」になりたかった ほか)/第2章 ヴィオラ奏者の娘(審美眼を持つことの大切さは『暮らしの手帖』で教わった/他人の目に映る自分は ほか)/第3章 欧州ひとり旅(「自由に生きる」ってどういうこと?/十四歳のヨーロッパひとり旅 ほか)/第4章 留学(『フランダースの犬』暮らし/「ガレリア・ウブバ」の人びと ほか)/第5章 出会い(パゾリーニの洗礼/教養に経験を積ませる ほか)/第6章 SF愛(SFの国/超常現象に胸をときめかせた七〇年代 ほか)/第7章 出産(母になったのは/人生最悪の時だった ほか)/第8章 帰国後(一〇足のわらじ/移動して生きることえをデフォルトに ほか)/第9章 シリアにて(『千夜一夜物語』/シリアで暮らしてわかったこと ほか)/第10章 一九六〇年代(青春の作家・三島由紀夫/音楽喫茶「ウィーン」と雑誌『ビックリハウス』 ほか)/第11章 つながり(『思い出のマーニー』と母/ここではないどこかとつながる ほか)/第12章 現住所・地球(気持ち悪い果実/ネコ、サル、けもの ほか)