なぜ私は一続きの私であるのか ベルクソン・ドゥルーズ・精神病理 (講談社選書メチエ)
- 作者: 兼本浩祐
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/10/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が確固として同一であるという信念はどこから来るのか。脳の生物的デフォルトから同一性は導かれないのではないか。意識という機構が「外」を表象として立ち上がらせるとき、その都度の表象という出来事が反復されるとき、影絵のように浮かび上がってくる「私」。表象とは何か、それは私の一貫性とどう繋がってくるのか。ベルクソンの記憶・縮約、ドゥルーズの差異・反復などの概念、また精神科症例を参照し精神病理学者が「私性」の謎に迫る。
第1章 同じものが同じになる時、同じでなくなる時
第2章 「私」が成立する脳的条件
第3章 物来りて我を照らす
第4章 面前他者を了解すること―精神病理学の営み
第6章 普遍論争を再考する―馬性は馬性以外の何ものでもない
第7章 行為としての臨床哲学/ 付録 脳内散策のための小マップ
42 池上『動きが生命をつくるー生命と意識への構成論的アプローチ』『生命のサンドウィッチ理論』