前田泰樹著『心の文法−医療実践の社会学』(2008)

心の文法―医療実践の社会学

心の文法―医療実践の社会学

痛みを訴える‐配慮する、経験を語る‐傾聴する…細やかな実践にあらわれる心の概念を、ふさわしい精度で記述。心を個人的なものに切りつめない、社会生活の科学へ。実践から描きだす、私たちの心。

第1部 心の理解可能性
 行為記述の理解可能性
 私的経験の理解可能性
第2部 感情と経験
 共感の理念と感情の論理文法
 感情を配慮する実践
 傾聴活動の論理文法
第3部 記憶と想起
 失語症研究と想起の論理文法
 生活形式としての失語症
 経験の記憶の語り

34 Winch, ウィンチ『社会科学の理念―ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究』

社会科学の理念―ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究 (1977年)

社会科学の理念―ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究 (1977年)

40, 227, 9 「他方で、(土井隆義は)社会学者の記述はそれが中立的でないがゆえに権力行使から逃れられない、とも主張しており、こちらには相当の留保が必要である。というのは、「単なる記述か、権力行使か?といった区別を、その関連性(レリヴァンス)を十分問わずに参照することは、むしろ記述それ自体が備えている秩序を記述の外部へと還元する(/外部から説明する)道を開いてしまい、その秩序から目をそらす効果さえ持ちうるからである」
92, 235「シャクターとシンガーの実験の感情社会学における位置づけに関して」薬物の注射を受けた被験者が「多幸感」や「怒り」といった感情について、サクラと同じ感情経験の変化を報告した。
岡原『感情の社会学
感情の社会学―エモーション・コンシャスな時代 (Sekaishiso seminar)

感情の社会学―エモーション・コンシャスな時代 (Sekaishiso seminar)

中河「構成主義の感情論」『シンボリック相互作用論の世界』
シンボリック相互作用論の世界

シンボリック相互作用論の世界