- 作者: 加藤幹郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/04/29
- メディア: 単行本
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なぜ『レベッカ』の怯える妻は、何度も呆然・自失するのか? ライアン二等兵の「声」は画面のどこから聞こえてくるのか? ヒッチコック、スピルバーグ、エドガー・G・アルマー、イーストウッド、新海誠、荒木飛呂彦、ちばてつや、楳図かずおetc. ジャンルを超えて、それぞれの最重要作品を凝視し、その魅力に肉薄する、待望の評論集。漫画論に名高い評論「愛の時間」(1987年)も再録。
眩暈と落下―ヒッチコック『レベッカ』のテクスト分析
第1部
映画(歴史と物語―スペクタクル映画作家スピルバーグ
ジャンル、スタジオ、エクスプロイテイション―エドガー・G・アルマー論の余白に
ジャンルの歴史の終焉―西部の人、クリント・イーストウッド
第2部 アニメーション
風景の実存―新海誠アニメーション映画におけるクラウドスケイプ
第3部 漫画
法外なもの、不均衡なもの、否定的なもの―マニエリスト漫画作家荒木飛呂彦
愛の時間―あるいは漫画はいかにして一般的討議を拒絶するのか
プロミネンス、瞳の爆発―楳図漫画の恐怖の受容と表象