三浦哲哉著『映画とは何か -フランス映画思想史』(2014)メモ

映画とは何か: フランス映画思想史 (筑摩選書)

映画とは何か: フランス映画思想史 (筑摩選書)

映画は人間の認識に何をもたらしたのか。映画とともに誕生した思考とは何であるのか。こうした問題を、ほかのどの国にもまして考察しつづけ、思想的系譜として育んできたのがフランスにほかならない。本書では、ジャン・パンルヴェからジル・ドゥルーズまでを貫くその歴史を、“自動性”の概念を軸に再構成し、映画の力による世界への信と希望の可能性を考える。

序―リアリズムから自動性の美学へ
第1章 パンルヴェ的世界
第2章 バザンのリアリズム再考
第3章 ブレッソンの映画神学
第4章 ドゥルーズ、映画の信と創造
結びにかえて―自動性とメディウム

p.17 1 既読

映像という神秘と快楽―“世界”と触れ合うためのレッスン

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映画というテクノロジー経験 (視覚文化叢書)

映画というテクノロジー経験 (視覚文化叢書)

p.25
わがフランス映画誌

わがフランス映画誌

p.63 23
物質と記憶 (ちくま学芸文庫)

物質と記憶 (ちくま学芸文庫)

p.63 30
映画を見に行く普通の男―映画の夜と戦争 (エートル叢書)

映画を見に行く普通の男―映画の夜と戦争 (エートル叢書)

p.67
映画とは何か(上) (岩波文庫)

映画とは何か(上) (岩波文庫)

p.72 2011年、英語圏へのバザンの紹介者ダドリー・アンドリューとフランスのバザン研究者エルヴェ・ジュヴェール=ローランサン編『オープニング・バザン -戦後映画理論とその死後生 Opening Bazin: Postwar File Thory and Its Afterlife』が刊行。英米中心にバザンの再読。伊津野知多「レビュー:Dudley Andrew and Herve Joubert-Laurencin, eds., Opening Bazin: Postwar File Thory and Its Afterlife」(『映像学』92号、日本映像学会、2014年)pp.56-59.
p.101 1p.143(3)
シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート

p.144 5p.145(16)
食べられる言葉 (叢書・ウニベルシタス)

食べられる言葉 (叢書・ウニベルシタス)

p.151 60年代後半「第三の映画 tiers cinema」の台頭。批評家リュック・レムの表現。アメリカ、フランスに次ぐ三番目。ブラジルのグラウベル・ローシャ、日本の大島渚、カナダのジャン=ピエール・ルフェーヴル、イタリアのピエル・パオロ・パゾリーニベルナルド・ベルトルッチ
p.187 この「耐えがたいもの」に取り囲まれ、思考を奪われた状況において、再び信を導入し、またそのことによって現代映画を開始させたのが、ロッセリーニも含めたキリスト教の作家たち、ブレッソンカール・ドライヤーエリック・ロメールであったことにドゥルーズは必然性を見たのだった。
p.192
ドゥルーズとガタリ 交差的評伝

ドゥルーズとガタリ 交差的評伝

p.194 27
意味の論理学〈上〉 (河出文庫)

意味の論理学〈上〉 (河出文庫)

p.194 29
狂人の二つの体制 1975-1982

狂人の二つの体制 1975-1982

p.220 (6)「ヌーヴェル・ヴァーグという神話の影に隠れた、現代フランス映画の構造的問題」「第1章ではフランスにおける映画とテレビの関係をめぐる歴史」既読
フランス映画どこへ行く―ヌーヴェル・ヴァーグから遠く離れて

フランス映画どこへ行く―ヌーヴェル・ヴァーグから遠く離れて