クレマン・シェル著,伊藤俊治監修,遠藤ゆかり訳『アンリ・カルティエ・ブレッソンー20世紀最大の写真家』(2008→2009)

 

昨年生誕100周年を迎えたアンリ・カルティエ=ブレッソンは、写真という表現ジャンルにおいて傑出した業績を残した文字通りの巨人である。まず画家としての基礎トレーニングを積んだ彼は、その美しい画面構成によって「写真をアートへと高めた男」として知られる。一方、報道写真家としても超一流の業績をあげ、1947年にはロバート・キャパらと写真家集団「マグナム」を設立。写真家の社会的地位の向上にも大きく貢献した。彼こそがまさしく20世紀を代表する最大の写真家といえるだろう。

第1章 修行時代
第2章 写真家アンリ・カルティエの誕生
第3章 偉大なる報道写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソン
第4章 ライカと共に
第5章 HCB:名声と後世

資料篇
1 『決定的瞬間』の序文
2 対談とインタビュー
3 格言
4 写真家たちが見たカルティエ=ブレッソン

 

橘田龍馬著『楽しいカメラ』(2019)

 

写真を撮ることを難しく考えないで!写真は、かわいいイメージとかっこいいイメージさえあれば、グンとよくなります。イメージの仕方と、そのイメージを写真にする方法は、この本ですべてわかります! 

■CHAPTER1 撮りたい写真をイメージしよう!
■CHAPTER2 まずはここから! 劇的にイメージに近づくコツ
■CHAPTER3 イメージした写真をさらに美しくするコツ
■CHAPTER4 センスのいい写真に見せるコツ
■CHAPTER5 写真のイメージをより明確に見せるコツ
■CHAPTER6 写真をイメージどおりに完成させるコツ
■CHAPTER7 被写体ごとの撮り方のコツ

 

マーク・ペンダグラスト著,古賀林幸訳『コカ・コーラ帝国の興亡-100年の商魂と生き残り戦略』(1993→1993)

 

大恐慌を生き延びたアトランタ商人“100年の知恵”が一読瞭然。時代を先どりしたアイデアの勝利史。

序文 コカ・コーラというプリズムを通した世界史
第1部 草創期
第2部 生き残り戦略
第3部 黄金時代
第4部 約束の地でのトラブル
第5部 21世紀への挑戦

 

北村道子著『衣裳術』(2018)

 

服へのあくなき欲求…北村道子の比類なき映画衣裳、そのイメージと思考。

故・松田優作氏に映画の世界へ引き込まれ、日本映画界の中で異彩を放つ20作品以上の映画を手がけてきた、日本を代表するスタイリスト・北村道子の仕事を、最近作の衣裳写真とインタビューで振り返ります。
これまでに手がけた映画衣裳についての解説は勿論、その衣裳術を支える唯一無二の思考をドキュメントした本書は、若者への、社会への辛辣なるメッセージとしても響きます。

浅野忠信松田龍平オダギリジョーマメ山田など旬の俳優が衣裳を着用した 未公開写真約80点掲載!【表紙:伊勢谷友介

...北村道子フィルモグラフィー...
『それから』(1985) 監督:森田芳光
『キッチン』(1989) 監督:森田芳光
幻の光』(1995) 監督:是枝裕和
『東京日和』(1997) 監督:竹中直人
『あ、春』(1998) 監督:相米慎二
『双生児』(1999) 監督:塚本晋也
殺し屋1』(2001) 監督:三池崇史
アカルイミライ』(2002) 監督:黒沢清
『曖昧な未来、黒沢清』(2002) 監督:藤井謙二郎 ※取材対象者として出演
水の女』(2002) 監督:杉森秀則
『DEAD END RUN』(2003) 監督:石井聰互
『トーリ』(2004) 監督:浅野忠信
恋の門』(2004) 監督:松尾スズキ
CASSHERN』(2004) 監督:紀里谷和明
『インプリント?ぼっけえ、きょうてい?』(2005) 監督:三池崇史
46億年の恋』(2005) 監督:三池崇史
東京ゾンビ』(2005) 監督:佐藤佐吉
乱歩地獄』(2005) 監督:竹内スグル、実相寺昭雄佐藤寿保カネコアツシ
笑う大天使(ミカエル)』(2006) 監督:小田一生
メゾン・ド・ヒミコ』(2006) 監督:犬童一心
『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』(2007) 監督:三池崇史

 

鳥原学著『教養としての写真全史』(2021)

 

21世紀に入って、写真のもつ意味と役割は劇的に変わった。スマートフォンが普及し、誰もが気軽に写真を撮ってSNSにUPするようになったからだ。だがこれまでも、機材やメディアの変化とともに写真の役割は常に変化してきた。単なる記録の手段として始まった写真が、次第に報道・広告・表現などへとその役割を広げていき、やがて芸術の一ジャンルとして確固たる地位を築くまでの道筋をたどる。歴史を知り、写真を読み解くリテラシーを身につけるための一冊。

第1部 写真文化の基盤

 カメラと写真の歩み 描写の進化がもたらしたもの
 一九九〇年代以降の写真と社会
 ポートレイト 実態とイメージ
 スナップショット 日常から見出されたもの
第2部 ヴィジュアル・コミュニケーションとしての発達

 ヴィジュアル・コミュニケーションの誕生 一九二〇〜三〇年代の映像実験
 フォト・ジャーナリズムの展開 記録と宣伝
 広告写真 情報社会の視覚デザイン
第3部 写真表現の展開

 芸術と写真1 芸術家の写真、写真家の芸術
 芸術と写真2 前衛芸術としての写真
 芸術と写真3 美術館の時代と再帰的な表現
 ファッションと写真 文化と産業の境界
 身体と性のイメージ1 裸体の系譜
 身体と性のイメージ2 多様化する性をめぐって
 ネイチャー・フォト 写真史のもうひとつの起源
 建築写真と都市化の景観
 東アジア それぞれの写真史1 近代の葛藤とともに
 東アジア それぞれの写真史2 第二次世界大戦後の展開)
おわりに 文化的資源としての写真史

57 倉田精二FLASH UP Street PhotoRandom Tokyo1975~1979』

58 アウグスト・ザンダー『二十世紀の人々』

60 アレック・ソス『ナイアガラ』『スリーピング・バイ・ザ・ミシシッピー』

61 植田正治『SHOJI UEDA PHOTOGRAPHS―植田正治写真集』

72 ジャック=アンリ・ラルティーグ、ヴィヴィアン・マイヤー

74 アンリ・カルティエ・ブレッソン

75 ロベール・ドアノー

77 桑原甲子雄

79 (カルティエブレッソンの「決定的瞬間」完璧な構図と世界の調和に対抗して)「世界がこうあるべきという普遍的理想ではなく、「私にはこう見えている」という主観性の表現」ウィリアム・クラインロバート・フランクエド・ヴァン・デル・エルスケン

82 ゲイリー・ウィノグランド『女性は美しい』『Garry Winogrand Women Are Beautiful』

85 コンポラ写真 / アレブレ写真

コンポラ写真:戦後に生まれたベビーブーム世代の、内向的なメンタリティに根ざした素朴なスタイル。牛腸茂雄

アレブレ写真:アメリカのベトナム反戦闘争や日本の全共闘運動など、世界的な反体制運動に共鳴するように、現状の写真表現を否定する激しさを持ったスナップショット。中平卓馬高梨豊森山大道多木浩二岡田隆彦

88 荒木経惟『センチメンタルな旅』

91 ホンマタカシ『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』

92 ヴォルフガング・ティルマンス『CONCORDE』ニック・ワプリントン『SAFETY IN NUMBERS』

Wolfgang Tillmans: Concorde

Wolfgang Tillmans: Concorde

  • Walther Konig Verlag
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篠山紀信中平卓馬『決闘写真論』(1977)

アンリ・カルティエ・ブレッソン『こころの眼―写真をめぐるエセー』

100 バウハウス、ヘルベルト・バイヤー、モホリ=ナギ

104 ロシア構成主義、エル・リシツキー、アレクサンドル・ロトチェンコ

114 『ライフ』ロバート・キャパ、マーガレット=バーク・ホワイト

121 マグナム・フォトス、ロバート・キャパアンリ・カルティエ・ブレッソンジョージ・ロジャー、デヴィッド・シーモア

122 フォトエッセイ、ウィリアム・ユージン・スミス

129 映像派、VIVO東松照明奈良原一高細江英公、丹野章、佐藤明、川田喜久治

138 セバスチャン・サルガド『サヘル』『エクソダス

キク・アダット『完璧なイメージ―映像メディアはいかに社会を変えるか』

ジョン・G.モリス『20世紀の瞬間―報道写真家‐時代の目撃者たち』

168 ライブ写真、映画、ウィリアム・クラクストン、デニス、デニス・ストック、ミルト・ヒントン、バート・スターン

169 マーカス・キーフ、デヴィッド・ボウイ他を担当

170 長谷部宏、鋤田正義、三浦憲治

204 マン・レイ、ウジェーヌ・アジェ、アルフレッド・スティーグリッツ 

208 日本の新興写真と前衛写真、淵上白陽、福原信三、堀野正雄、上田備山、安井仲治、小石清、花和銀吾、福森白洋、中山岩太、野島康三

 

 

 

 

 

 

 

 

別所隆弘著『物語と画作りで人を魅了する 最高の一枚を写し出す写真術』(2019)

 

思い出が舞う桜、悪条件が生んだ工場夜景、都市の光と闇、物語を翻訳する超望遠花火、風景としての人物写真、儚いリフレクション、上から見る物語etc…心を揺さぶる最高の作品を写し出す行程を完全公開!

INTRODUCTION あなただけの「物語」を伝えよう
1 心を揺さぶる「写真という物語」を生み出す4つのステップ

 INSPIRATION―写真に物語を与えるインスピレーションとは

 PREPARATION―伝えたい「物語」から逆算して準備する

 SHOOTING―撮影場所での試行錯誤

 RAW TECHNIQUE―物語を締めくくるRAW現像の考え方
2 自分だけの「物語」を生み出す発想法と撮影ノウハウ

 記憶の彼方を探す旅

 失敗から生まれる物語

 古都京都の美学

 地元で撮るということ

 大都会の光と闇を紐解く ほか
3 物語を仕上げるためのRAW現像のポイント

松本茜著『今度こそスッキリわかる! カメラのきほん練習帳』(2020)

 

デジタル一眼レフカメラを買ってみたけれど、マニュアル本を見てもよくわからない、機能を全然使いこなせない、どうしても満足のいく写真が撮れない……
そんな悩みを抱えるカメラ初心者のみなさんに向けた、カメラと写真のきほんをゼロからやさしく解説する入門書。
天狼院書店フォト部顧問として絶大な信頼を得るプロカメラマン・松本茜氏による「これさえ押さえれば必ず思い通りの写真が撮れる」3つの鉄則を大公開。
ありきたりじゃない、無難にならない、個性的で印象的な、特別な1枚を撮るための方法を余すところなく紹介する。
さらに、カメラ&レンズの種類や機能、構図や画像編集についてなどの基礎知識から、「何をどう撮るか」「ひと味違う写真にするには」「こう撮れば失敗しない」といった具体的なテクニックを、わかりやすく丁寧に解説。
シーン別・被写体別の練習メニューや、よりレベルアップするためのさまざまなアイデアなど、入門者から学び直しをしたい人まで、知っておきたいことが満載。
スマホでしか写真を撮ったことがない人でも、必ず最高の写真が撮れるようになる!         

●CONTENTS
PART 1 これだけ覚えればOK! カメラの鉄則3
PART 2 はじめてでもうまく撮れる! 写真の練習帳
PART 3 今度こそスッキリわかる! カメラと写真のきほん
ふろく 特別な1枚に仕上げる ちょこっとテクニック