ベンジャミン・ジェイコブス著, 向井和美訳『アウシュヴィッツの歯科医』(1995=2017)

 

1941年、ポーランドの小さな村のユダヤ人家庭で暮らしていた21歳の青年がナチス・ドイツ強制収容所へ送られる。歯科医の勉強を始めて1年目の彼に、母は歯の治療用具箱を持っていくよう強く勧めた。その箱が、のちのち自分と家族の命を救うことになるとは、そのときは思いもしなかった。

移送
ポーランドの小さなユダヤ人村
電撃戦
ドイツによる占領
ドブラのゲットー
シュタイネック
ゾーシャ
クルシェ
グーテンブルン
母と姉の死〔ほか〕