名作を生む テレビ制作者たちの仕事に迫る!テレビ草創期から今日に至るまでに、ドキュメンタリーは一つのジャンルとして確立され、数々の名作が生まれた。本書では、田原総一朗ら、番組の“創り手"たち(ディレクター、カメラマン、映像編集者など)の仕事ぶりに迫る。NHK『放送研究と調査』連載シリーズの書籍化。
序章 調査研究ノート「テレビ制作者研究」の方法と方向
片島紀男・NHK―歴史の闇を掘り起こす)
第1章 テレビ・ドキュメンタリーを創った人々小倉一郎・NHK―映像と音で証拠立てる
工藤敏樹・NHK―語らない「作家」の語りを読み解く
牛山純一・日本テレビ―映像のドラマトゥルギー
森口豁・日本テレビ―沖縄を伝え続けたヤマトンチュ
鈴木昭典・朝日放送―同時代史を検証し記録する
木村栄文・RKB毎日放送―ドキュメンタリーは創作である
第2章 テレビの“青春時代”を駆け抜ける吉野兼司・NHK―“歳月”を撮ったカメラマン
吉田直哉・NHK―永遠のTV少年が手にした玉手箱
磯野恭子・山口放送―人々の“痛み”と“尊厳”を記録する
萩野靖乃・NHK―泣いて笑って、社会の深層を撮る
萩元晴彦・テレビマンユニオン―神のいない世界で
第3章 “過ぎ去らない”巨匠たちの仕事場今野勉・テレビマンユニオン―根源的なテレビ表現をするレジスタンス
相田洋・NHK―「昭和」と「家族」を記録する番組工学者
山崎裕・カメラマン―何も加えず、何も奪わず、あるがままに
鈴木良子・映像編集者―編集室は「第二の現場」
田原総一朗・ジャーナリスト―死ぬまで生テレビ
佐々木昭一郎・映画監督―内なる記憶が物語を紡ぎだす