大澤聡著『教養主義のリハビリテーション』(2018)

 

教養主義のリハビリテーション (筑摩選書)

教養主義のリハビリテーション (筑摩選書)

 

教養が危機に瀕している。お手軽な本が氾濫し、歴史感覚の希薄化が進み、知の下方修正が止まらない。専門家の世界では知のタコツボ化が進み、他分野に無関心な研究者も少なくない。メディア環境が大きく変わるなか、教養主義のバージョンアップには何が必要なのか。気鋭の批評家が竹内洋吉見俊哉鷲田清一の諸氏と、教養主義の来歴、未来をめぐって対論。最終章で「来るべき教養」を展望する、比類なき書!

第1章 現代編 「現場的教養」の時代―鷲田清一×大澤聡

 リーダー・フレンドリー?
 日常のことばで考える
 パッシブにならない
 コミュニケーション圏の外へ
 タコツボ化と総合
 のっぺりした世界に歴史性を
 アートの新しい活用法
第2章 歴史編 日本型教養主義の来歴―竹内洋×大澤聡

 教養主義の起源をめぐって
 マルクス主義と日本主義
 文学部的なものの盛衰
 丸山眞男吉本隆明
 卓越化から平準化へ
 研究者の劣化スパイラル
 「上から目線」というけれど
 文化ポピュリズムの構造
第3章 制度編 大学と新しい教養―吉見俊哉×大澤聡

 「いま・ここ」を内破する知
 ジャンル混淆性の再帰的設計
 とある改革私案
 第三の大学の誕生?
 フレーム構築力を身につける
 専攻の二刀流主義を導入せよ
 エンサイクロペディアへの回帰
教養としてのアーカイブ活用
第4章 対話のあとで

 全体性への想像力について