青山七恵他著『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』

村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ

村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ

次代を担う作家12人が、“春樹ワールド”を独自に昇華して創作した短篇競作集。各著者による書き下ろしコラム「村上春樹、そして私」を併載。

『新潮 2017年 08 月号』

新潮 2017年 08 月号 [雑誌]

新潮 2017年 08 月号 [雑誌]

◆湖畔の愛/町田 康[二〇〇枚]
ようこそ九界湖ホテルへ――。投宿する大学演劇研究会のエース二人は、愛を賭けて演芸対決の舞台に立つ。芸と笑いのニルバーナ!
◆草薙の剣――昭和篇/橋本 治[三五〇枚]
この小説に、あなた、、、の人生が書かれている! 六世代六人の日本人が織りなす壮大な昭和平成史。デビュー40周年を飾る著者最高傑作。
■■ 掌篇三作 ■■
◆はぐれうた/かたしろ往来/身がわり書き  黒田夏子
祭ばやしを遠くに聞き、うたあそびする幼児。失われた時の甘やかな記憶が立ち上がる。
◆とうもろこし畑の七面鳥柴崎友香
ここは、どれくらい遠いのだろう――大統領選の裏で小説家が見た、米国中西部の素顔。
◆天書/円城 塔
元始、文字は神と共に生まれ、宙空に輝いた。天を記した謎の呪符を書聖・王羲之が追う。
◆第50回《新潮新人賞》応募規定
【選考委員】 ●大澤信亮川上未映子鴻巣友季子田中慎弥中村文則
□□ 対談 □□
◆終末世界のその先へ
 島田雅彦/宮内悠介
原発事故、伝染病、技術的特異点シンギュラリティ……大激動の時代に虚構の力で立ち向かう作家の対話。
小林秀雄[第四十七回]/大澤信亮
■地上に星座をつくる/石川直樹
 第五十五回・北極圏の短い夏
■見えない音、聴こえない絵[第一五五回]/大竹伸朗
 階級と湿気
■本
谷崎由依『囚われの島』/江南亜美子
ばるぼら+さやわか『僕たちのインターネット史』/鴻池留衣
・上田岳弘『塔と重力』/佐々木 敦
服部文祥『息子と狩猟に』/前田英樹
・フィリップ・フォレスト『シュレーディンガーの猫を追って』/芳川泰久
■新潮
中村紘子さんは甦った――最後の本『ピアニストだって冒険する』を読んで/亀山郁夫
・夕暮れにて/山中千尋
・終わらない三月――伊格言『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』を翻訳して/倉本知明
・古典に遊ぶという事/木ノ下裕一
・パープルームについて/梅津庸一
■■ 連載小説 ■■
■ペインレス(二十五)【連載完結】/天童荒太
■格闘(七)/高樹のぶ子
■エリザベスの友達(九)/村田喜代子
■TIMELESS(十七)/朝吹真理子
■荒れ野にて(二十八)/重松 清

ジョン・ウィリアムズ著, 東江一紀訳『ストーナー』(1965=2014)

ストーナー

ストーナー

半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”。

蓮實重彦著『伯爵夫人』(2016)

伯爵夫人

伯爵夫人

エロス×戦争×サスペンス 世界の均衡を揺るがす文学的事件! 帝大入試を間近に控えた二朗は、謎めいた伯爵夫人に誘われ、性の昂ぶりを憶えていく。そこに容赦なく挑発を重ねる、従妹の蓬子や和製ルイーズ・ブルックスら魅力的な女たち。しかし背後には、開戦の足音が迫りつつあるらしい――。蠱惑的な文章に乗せられ、いつしか読者は未知のエクスタシーへ。著者22年ぶりとなる衝撃の長編小説。

黒田夏子著『abさんご』(2013)

abさんご

abさんご

二つの書庫と巻き貝状の小べやのある「昭和」の家庭で育ったひとり児の運命。記憶の断片で織りなされた、夢のように美しい世界。第148回芥川賞受賞作。

飛浩隆著『グラン・ヴァカンス―廃園の天使Ⅰ』(2002)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在“蜘蛛”の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける―仮想と現実の闘争を描く『廃園の天使』シリーズ第1作。

宮部みゆき著『ペテロの葬列』(2013)

ペテロの葬列

ペテロの葬列

今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾