次代を担う作家12人が、“春樹ワールド”を独自に昇華して創作した短篇競作集。各著者による書き下ろしコラム「村上春樹、そして私」を併載。
『新潮 2017年 08 月号』
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: 雑誌
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◆湖畔の愛/町田 康[二〇〇枚]
ようこそ九界湖ホテルへ――。投宿する大学演劇研究会のエース二人は、愛を賭けて演芸対決の舞台に立つ。芸と笑いのニルバーナ!
◆草薙の剣――昭和篇/橋本 治[三五〇枚]
この小説に、あなた、、、の人生が書かれている! 六世代六人の日本人が織りなす壮大な昭和平成史。デビュー40周年を飾る著者最高傑作。
■■ 掌篇三作 ■■
◆はぐれうた/かたしろ往来/身がわり書き 黒田夏子
祭ばやしを遠くに聞き、うたあそびする幼児。失われた時の甘やかな記憶が立ち上がる。
◆とうもろこし畑の七面鳥/柴崎友香
ここは、どれくらい遠いのだろう――大統領選の裏で小説家が見た、米国中西部の素顔。
◆天書/円城 塔
元始、文字は神と共に生まれ、宙空に輝いた。天を記した謎の呪符を書聖・王羲之が追う。
◆第50回《新潮新人賞》応募規定
【選考委員】 ●大澤信亮 ●川上未映子 ●鴻巣友季子 ●田中慎弥 ●中村文則
□□ 対談 □□
◆終末世界のその先へ
島田雅彦/宮内悠介
原発事故、伝染病、技術的特異点シンギュラリティ……大激動の時代に虚構の力で立ち向かう作家の対話。
■小林秀雄[第四十七回]/大澤信亮
■地上に星座をつくる/石川直樹
第五十五回・北極圏の短い夏
■見えない音、聴こえない絵[第一五五回]/大竹伸朗
階級と湿気
■本
・谷崎由依『囚われの島』/江南亜美子
・ばるぼら+さやわか『僕たちのインターネット史』/鴻池留衣
・上田岳弘『塔と重力』/佐々木 敦
・服部文祥『息子と狩猟に』/前田英樹
・フィリップ・フォレスト『シュレーディンガーの猫を追って』/芳川泰久
■新潮
・中村紘子さんは甦った――最後の本『ピアニストだって冒険する』を読んで/亀山郁夫
・夕暮れにて/山中千尋
・終わらない三月――伊格言『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』を翻訳して/倉本知明
・古典に遊ぶという事/木ノ下裕一
・パープルームについて/梅津庸一
■■ 連載小説 ■■
■ペインレス(二十五)【連載完結】/天童荒太
■格闘(七)/高樹のぶ子
■エリザベスの友達(九)/村田喜代子
■TIMELESS(十七)/朝吹真理子
■荒れ野にて(二十八)/重松 清
ジョン・ウィリアムズ著, 東江一紀訳『ストーナー』(1965=2014)
- 作者: ジョン・ウィリアムズ,東江一紀
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2014/09/28
- メディア: 単行本
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半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”。
蓮實重彦著『伯爵夫人』(2016)
- 作者: 蓮實重彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/06/22
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エロス×戦争×サスペンス 世界の均衡を揺るがす文学的事件! 帝大入試を間近に控えた二朗は、謎めいた伯爵夫人に誘われ、性の昂ぶりを憶えていく。そこに容赦なく挑発を重ねる、従妹の蓬子や和製ルイーズ・ブルックスら魅力的な女たち。しかし背後には、開戦の足音が迫りつつあるらしい――。蠱惑的な文章に乗せられ、いつしか読者は未知のエクスタシーへ。著者22年ぶりとなる衝撃の長編小説。
飛浩隆著『グラン・ヴァカンス―廃園の天使Ⅰ』(2002)
- 作者: 飛浩隆
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/09/01
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仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在“蜘蛛”の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける―仮想と現実の闘争を描く『廃園の天使』シリーズ第1作。