坂井榮八郎著『ドイツ史10講』(2003)

 

二千数百年の歩みを,「ヨーロッパの中のドイツ」を視点に描ききった,これだけは知っておきたい通史叙述.

第1講 ローマ・ゲルマンの世界からフランク帝国へ 
 1 ドイツ史のあけぼの――ある戦場跡をめぐって 
 2 ローマ帝国時代のドイツとヨーロッパ 
 3 教会国家としてのフランク帝国

第2講 神聖ローマ帝国とヨーロッパ 
 1 「ドイツ国」のはじまり 
 2 初期中世帝国の確立 
 3 帝国の拡大とイタリア政策 
 4 中世的世界の理解のために 

第3講 カール四世と中世後期のドイツ
 1 中世後期のドイツとヨーロッパ 
 2 カール四世とボヘミア王国 
 3 ハプスブルク家マクシミリアン一世と帝国改革 

第4講 宗教改革時代のドイツ 
 1 教皇庁とヨーロッパ諸国 
 2 宗教改革と皇帝、諸侯  
 3 ドイツとヨーロッパの宗教的分裂 

第5講 絶対主義の歴史的役割 
 1 三十年戦争の災害と復興の課題 
 2 ドイツの絶対主義 
 3 絶対主義的改革の時代 

第6講 ドイツ統一への時代 
 1 「はじめにナポレオンありき」 
 2 ウィーン体制 
 3 一八四八年の革命 
 4 ビスマルクによるドイツ統一 

第7講 ドイツ帝国の光と影
 1 ドイツ帝国の構造 
 2 ドイツ帝国の政治と経済 
 3 帝制期ドイツの社会の諸相 

第8講 第一次世界大戦とワイマル共和国 
 1 第一次世界大戦 
 2 ワイマル共和国
 3 ワイマルは短命だったのか 

第9講 ナチス・ドイツ第二次世界大戦 
 1 ナチス・ドイツの「国民革命」
 2 ヒトラーの世界観と第二次世界大戦
 3 なぜあのドイツ人が……

第10講 分割ドイツから統一ドイツへ 
 1 占領、そして二つのドイツへ 
 2 二つのドイツの相剋 
 3 統一ドイツとヨーロッパ

 あとがき