アルベルト・モラヴィア著,関口英子訳『同調者』(1951=2023)

 

マルチェッロが殺人を犯したのは十三歳のとき。以来、日常生活のなかでは「正常」であろうと努め、果てはファシズム政権下の政治警察の一員に。人並みな結婚を目前にある暗殺計画に関わるが、任務中に思わぬ感情の昂ぶりを覚え……。二十世紀最大の小説家のうちの一人による円熟期の代表作。映画『暗殺の森』原作!