内藤正典著『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』(2015)

混迷を極める中東に突如現れたイスラム国。捕虜の殺害や少数民族への迫害が欧米経由で厳しい批判と共に報じられているが、その過激な行動の裏にある歴史と論理は何か?本書はイスラムそのものに対するメディアの偏見と、第一次世界大戦時に確立された欧米による中東秩序の限界も指摘。集団的自衛権の行使容認で中東に自衛隊が派遣される可能性が高まる中、日本が今後イスラム世界と衝突することなく、共存するために何が必要なのかを示す。

はじめに 日本は決してこの戦争に参加してはならない
序 章 中東で起きていること
第1章 16億人のムスリムを味方にするか、敵に回すか
第2章 まちがいだらけのイスラム報道
第3章 イスラム世界の堕落とイスラム国の衝撃
第4章 日本人にとってのイスラム
おわりに 戦争は人の心の中で生まれる