ピーター・ターチン著,濱野大道訳『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』(2023=2024)

 

学歴に見合うポストや報酬が得られず不満を抱いたエリートたちが反エリートに転化するとき、社会は崩壊に向かう――。数理モデルを用いて歴史にパターンを見出す「歴史動力学」の第一人者が、様々な時代・地域の分析を通じて現代社会と民主主義の行方を占う!

第1部 権力のクリオダイナミクス
 エリート、エリート過剰生産、危機への道

 一歩下がって全体を見る―歴史の教訓
第2部 不安定性の要因

 「農民はいつも反乱を企てている」

 革命部隊

 支配階級

 なぜアメリカは金権国家なのか?
第3部 危機とその余波

 国家の崩壊

 近未来の歴史

 富のポンプと民主主義の未来
付録1 新しい歴史の科学
付録2 歴史のマクロスコープ
付録3 構造力学的アプローチ