新しい民主主義のための政治理論をいかに創造するか。フェミニズム、クィア理論のバトラー、ポスト・マルクス主義のラクラウ、ラカン派マルクス主義の代表ジジェクが一堂に会し、グラムシの「ヘゲモニー」概念を軸に、ラカン、ヘーゲル、普遍主義と文化多元主義、代表/表象問題、経済のグローバル化など、現代まで通底する課題をめぐって激しく論争する。
解説=山本圭
序文
問題提起普遍なるものの再演 形式主義の限界とヘゲモニー
ジュディス・バトラー1
アイデンティティとヘゲモニー
エルネスト・ラクラウ1
階級闘争か、ポストモダニズムか? ええ、いただきます!
スラヴォイ・ジジェク1
*
競合する複数の普遍
ジュディス・バトラー2
構造、歴史、政治
エルネスト・ラクラウ2
以下くり返し(ダカーポ・センツェ・フィーネ)
スラヴォイ・ジジェク2
*
ダイナミックな複数の結論
ジュディス・バトラー3
普遍性の構築
エルネスト・ラクラウ3
場を保つ
スラヴォイ・ジジェク3訳者あとがき
解説
邦訳文献