長谷正人「分野別研究動向 (文化) ー「ポストモダンの社会学」から「責任と正義の社会学」へ」『社会学評論』2006年, 57巻, 3号, p.615-633

本文

成実弘至 『問いかけるファッション』

竹内洋『大学という病―東大紛擾と教授群像』 「戦前の東大経済学部の紛擾を,大森義太郎という(蓮實重彦的な意味で)「凡庸」な学者を狂言回しにしながら講談のように生 き生きと描き出す」

大学という病―東大紛擾と教授群像 (中公叢書)

大学という病―東大紛擾と教授群像 (中公叢書)

  • 作者:竹内 洋
  • 発売日: 2001/10/01
  • メディア: 単行本
 

 57「酒井隆史『自由論』(2001年)や渋谷望『魂の労働』(2003年)のように,1968年的な新左翼的運動の潮流を特権化し(おそらく絓秀美の問題提起と共振しつつ),そうした運動が新自由主義的な管理社会によって抑圧されていく時代としてポストモダンを批判的に捉えようとする論者」

樫村愛子『「心理学化する社会」の臨床社会学』(2003)

小倉敏彦 『赤面と純情』(2002年)「女性を前にして赤面する男のイメージを『無法松の一生』などの文芸作品から取り出しながら恋愛コミュニケーションを分析する」

岩本茂樹『戦後アメリカニゼーションの原風景』(2002年) 「戦後日本が『ブロンディ』というアメリカ漫画をどのように受容したかを分析することを通して日本社会におけるアメリカのイメージを論じた」