伴名練編『日本SFの臨界点[怪奇編]ちまみれ家族』(2020)

 

 「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」と称された伴名練が、全身全霊で贈る傑作アンソロジー。日常的に血まみれになってしまう奇妙な家族を描いた津原泰水の表題作、中島らもの怪物的ロックノベル「DECO-CHIN」、幻の第一世代SF作家・光波耀子の「黄金珊瑚」など、幻想・怪奇テーマの名作十一本を精選。

DECO-CHIN(中島らも)/怪奇フラクタル男(山本弘)/大阪ヌル計画(田中哲弥)/ぎゅうぎゅう(岡崎弘明)/地球に磔にされた男(中田永一)/黄金珊瑚(光波耀子)/ちまみれ家族(津原泰水)/笑う宇宙(中原涼)/A Boy Meets A Girl(森岡浩之)/貂の女伯爵、万年城を攻略す(谷口裕貴)/雪女(石黒達昌