【本文】
本稿の目的は,「フレンチ・セオリー」(デリダ・フーコー・ドゥルーズら)が文学研究におい てどのように受容されたかを知識社会学的に検証することである.「フレンチ・セオリー」に関 する先行研究に依拠しながら,なぜ「フレンチ・セオリー」が文学研究の問題として眼差され, 文学化したと語られるのかを明らかにする.また,引用分析の手法を用いて,「フレンチ・セオ リー」がどの学問領域で頻繁に引用されていたのかを定量的に検証する.
キュセ『フレンチ・セオリー―アメリカにおけるフランス現代思想』(2003=2010)
堀邦維, 2000, 『ニューヨーク知識人―ユダヤ的知性とアメリカ文化』彩流社.