ミカエル・フッセル著, 西山雄二, 伊藤潤一郎, 伊藤美恵子, 横田祐美子訳『世界の終わりの後で』(2012=2020)

 

世界の終わりは今ここにあり身体的に知覚され経験されるカテゴリーである。政治的なもの、社会的なもの、人間的なものの交差する位置にあらわれる破局的主題と対峙し、近代の諸原理を問いに付す哲学の挑戦。

第1部 系譜

 始まりからしてすでに終わり―なぜアポカリプスは近代に取り憑くのか
 世界に対する怒りと近代性の源泉―禁欲主義のアクチュアリティ
 世界を征服する―近代の二つの道
第2部 診断

 世界の喪失―不可能なものに関する現代の経験
 世界か生か―何を守らねばならないのか
 世界内に存在すること―コスモポリタニズムの前提