宇野邦一著『ドゥルーズー流動の哲学』(2001→2020)

 

二〇世紀後半の哲学を牽引した思想家ジル・ドゥルーズ(一九二五‐九五年)。哲学史的な著作から出発し、『差異と反復』と『意味の論理学』を経て、ガタリとの共著『アンチ・オイディプス』と『千のプラトー』に到達した哲学者は、大著『シネマ』へと向かっていく―生涯をたどりつつ主要著作を読み解いていく定評ある書に加筆・訂正を施した決定版。

この本にいたるまで――学術文庫版に寄せて
プロローグ――異人としてのドゥルーズ
第一章 ある哲学の始まり――『差異と反復』以前
第二章 世紀はドゥルーズ的なものへ――『差異と反復』の誕生
第三章 欲望の哲学――『アンチ・オイディプス』の世界
第四章 微粒子の哲学――『千のプラトー』を読み解く
第五章 映画としての世界――イマージュの記号論
第六章 哲学の完成
エピローグ――喜びの哲学
文献一覧
あとがき
学術文庫版あとがき
ジル・ドゥルーズの生涯と主要著作