岩波敦子著『誓いの精神史-中世ヨーロッパの〈ことば〉と〈こころ〉』(2007)

 

言われた言葉には魔が宿る。誓いに込められた中世人の世界観を読み解く。誓いの言葉はなぜ間違えてはいけないのか。なぜ文書よりも言葉が重視されたのか。決闘の勝ち負けによって真偽が定まり、目撃していなくても事件の証人になることができる、その根拠はどこにあるのか。西洋中世の特異な習俗から、中世人の「こころ」に迫る。

第1章 ことばの射程
第2章 「誓い」の場
第3章 人を信じる「誓い」
第4章 人を縛る「誓い」
第5章 「誓い」の位相