上岡伸雄著『テロと文学ー9.11後のアメリカと世界』(2016)

テロと文学 9.11後のアメリカと世界 (集英社新書)

テロと文学 9.11後のアメリカと世界 (集英社新書)

21世紀を占う上で大きな転機となった9・11は、対テロ戦争や宗教問題を通じて、今なお政治や文化に大きな影を投げかけている。テロリズムアメリカ国民がどのように受け止めたのか知ることは、今日の国際情勢を考える際の大きな手がかりとなるはずだ。ドン・デリーロフィリップ・ロスらの有名作品から、「グラウンド・ゼロ・モスク」を髣髴させる『サブミッション』やイラク戦争帰還兵の現実を描出した『一時帰還』などの問題作まで、作家たちが描いた9・11以降のアメリカと世界を徹底考察した一冊。

序章 9・11をめぐる物語たち
第1章 生と死のあいだの瞬間―「落ちる男」をめぐる物語たち
第2章 想像不能な人間たちを想像する―テロリストをめぐる物語たち
第3章 権力の横暴と戦う―犯罪とスパイをめぐる物語たち
第4章 ステレオタイプに抵抗する―イスラム教徒をめぐる物語たち
第5章 できる限り正直に書く―対テロ戦争をめぐる物語たち
第6章 アメリカの未来を見つめる―メモリアルとモスクをめぐる物語
終章 ポスト9・11小説のこれから

ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

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ドン・デリーロ『ホワイト・ノイズ』『墜ちてゆく男』
ホワイト・ノイズ

ホワイト・ノイズ

墜ちてゆく男

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都甲『偽アメリカ文学の誕生』既読
偽アメリカ文学の誕生

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ジェス・ウォルター『ザ・ゼロ』
ザ・ゼロ

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パレツキー『ブラック・リスト』フランクリン『最終兵器の夢』
最終兵器の夢――「平和のための戦争」とアメリカSFの想像力

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グリーンウォルド『暴露ースノーデンが私に託したファイル』
暴露:スノーデンが私に託したファイル

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フィル・クレイ『一時帰還』
一時帰還

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ケヴィン・パワーズ『イエロー・バード』
イエロー・バード

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ウォルドマン『サブミッション』
サブミッション

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世界終末を暑かった冷戦期の小説
ネヴィル・シュート『渚にて
渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

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ウォルター・M・ミラー・ジュニア『黙示録3174年』
黙示録3174年 (創元SF文庫)

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ロシュワルド『レベル・セブン』
レベル・セブン―第七地下壕 (1960年)

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コッペル『最終戦争の目撃者』ヴォネガット『猫のゆりかご』