ヘルムート・コーイング著, 松尾弘訳『法解釈学入門』(1972=2016)

法解釈学入門

法解釈学入門

ドイツ20世紀最大の法学者が遺した法解釈のエッセンス。法学の基礎知識中の基礎知識。ローマの法律学、中世のスコラ学的法学、フランス法律学、ドイツ法律学英米法律学といった法律学の主要類型の知識を獲得し、法の解釈と適用についての方法論をコンパクトかつ本格的に学ぶ。

目次
はじめに ―― 訳者による序論 
凡 例 
序 言 
Ⅰ 基本的な事柄 
Ⅱ 法律学的思考の歴史学上の諸類型 
  1. ローマの法律家 
  2. スコラ学的法学 
  3. ドイツのパンデクテン法学 
  4. フランスにおける註釈学派 
  5. 英米の法律家の思考について 
Ⅲ 法典の解釈 
  1. 一般的な解釈学の諸原則
  2. 法律学的解釈の諸原則 
Ⅳ 法規の適用 
  1. 解釈と適用の関係 
  2. 包摂としての法規適用 
  3. このような見解に対する批判 
  4. 裁判官と法規 
Ⅴ 裁判官による法の継続形成 
  1. 歴史学的な事柄 
  2. 裁判官の三重の課題 
  3. 欠缺問題と法律学的論理学 
  4. 裁判官による欠缺の解決 
  5. 総 括 
Ⅵ 法 学
  1. 思考方法としての体系 
  2. 法律学的体系について 
  3. 法学の方法 
  4. 法学の学問的特色 
おわりに ―― 訳者による小括と展望 
参考文献 
基本用語訳語一覧 
学説彙纂 
人名・事項索引