寺尾隆吉著『ラテンアメリカ文学入門―ボルヘス、ガルシア・マルケスから新世代の旗手まで』(2016)

文学は社会にいかなる影響を与えたのか―一九六〇~七〇年代に旋風を巻き起こし、世界に強い衝撃をもたらしたラテンアメリカ文学。その潮流はどのように生まれ、いかなる軌跡をたどったのか。ボルヘスガルシア・マルケス、バルガス・ジョサ、ボラーニョら作家の活動と作品はもとより、背景となる歴史、世相、出版社の販売戦略なども描き出す。世界的ブーム後の新世代の台頭にも迫った本書は、広大で肥沃な新しい世界へ読者を誘うだろう。ブックガイドにも最適。

第1章 リアリズム小説の隆盛―地方主義小説、メキシコ革命小説、告発の文学
第2章 小説の刷新に向かって―魔術的リアリズム、アルゼンチン幻想文学、メキシコ小説
第3章 ラテンアメリカ小説の世界進出―「ラテンアメリカ文学のブーム」のはじまり
第4章 世界文学の最先端へ―「ブーム」の絶頂
第5章 ベストセラー時代の到来―成功の光と影
第6章 新世紀のラテンアメリカ小説―ボラーニョとそれ以後

32 ミゲル・アストゥリアス、アレホ・カルペンティエール
65 フリオ・コルタサル
76 カルロス・フエンテス『澄みわたる大地』

澄みわたる大地

澄みわたる大地

96 コルタサル 『石蹴り遊び』
石蹴り遊び (フィクションの楽しみ)

石蹴り遊び (フィクションの楽しみ)

129 レサマ・リマ『パラディソ』
164 イサベル・アジェンデ『精霊たちの家』
194 ロベルト・ボラーニョ『2666』
2666

2666

210 レオナルド・パドゥーラ『犬を愛した男』、フアン・ガブリエル・バスケス『廃墟の形』
213 オラシオ・カステャーノス・モヤ『崩壊』、フアン・ガブリエル・バスケス『コスタグアナ秘史』
コスタグアナ秘史 (フィクションのエル・ドラード)

コスタグアナ秘史 (フィクションのエル・ドラード)