中沢明子著『埼玉化する日本』(2014)

 

埼玉化する日本 (イースト新書)

埼玉化する日本 (イースト新書)

 

埼玉には「何もない」。たいした観光地もなく、のっぺらぼうな郊外と、ありがちな風景が広がるファスト風土…。しかし、埼玉には三大ショッピングモールがある。また、ショッピングモールにはないような東京の高感度ショップにも、簡単にアクセスできる位置にある。つまり、マス消費も高感度消費も手に入れられる理想の地方であり、普通の人が心地良く無理なく暮らせる装置と環境が揃っているのだ。ちょっといい、ちょうどいい、それが埼玉。埼玉から見える日本の消費の行方を、埼玉在住の著者が愛と毒舌たっぷりに考察した一冊。

第1章 マイルドヤンキー論に疑問符
第2章 モール万能論が見落としているもの
第3章 モールの優等生、埼玉のモール御三家
第4章 エキナカの進化は大宮から始まった
第5章 埼玉発、懐にやさしい三大企業
第6章 埼玉の飛び地、池袋の躍進
第7章 小江戸、川越は成功したモール
第8章 高感度ショップを47都道府県に
第9章 埼玉化する日本