村上淳一著『近代法の形成』(1979)

近代法の形成 (岩波全書)

近代法の形成 (岩波全書)

歴史的な概念分析の方法を手掛りとして、ドイツを中心に、国家・所有・人権の近代的概念の形成、公法=私法体系の確立、平和観念の変質など、重層的構造をしめす近代法形成過程における基本的問題を綿密に検討する。

第一章 政治社会と国家
第二章 既得権・所有権・人権
第三章 私法と公法
第四章 平和と法

19 13世紀, 部族ラントの人的結合による法共同体から、領邦君主による「新しいラント」(オットー・ブルンナー)宮廷裁判所、宮廷会議、枢密顧問といった助言者グループへ
22 15世紀以降は、領邦君主と、行為能力ある団体としての欄ととの二元主義が、身分制国家としての領邦の統治構造を規定