加藤典洋著『敗者の想像力』(2017)

敗者の想像力 (集英社新書)

敗者の想像力 (集英社新書)

日本の「戦後」認識にラディカルな一石を投じたベストセラー『敗戦後論』から20年。第二次大戦に敗れた日本が育んだ「想像力」を切り口に、敗北を礎石に据えた新たな戦後論を提示する。

はじめに 想像力にも天地があること―小津安二郎、『敗北の文化』、カズオ・イシグロ
第1部 敗者の日本
 私たちが被占領民だったころ―W.G.ゼーバルト林達夫、朴泰遠
 占領下の文学―第三の新人曽野綾子大江健三郎目取真俊
 ゴジラは死んで、どこに行くのか?―本多猪四郎、R.エメリッヒ、G.エドワーズ
 シン・ゴジラ論(ネタバレ注意)―庵野秀明)
第2部 敗者の戦後
 低エントロピーと「せり下げ」―山口昌男多田道太郎
 世界の奴隷として考えること―吉本隆明鶴見俊輔
 「成長」なんて怖くない―宮崎駿手塚治虫
 大江健三郎の晩年
終わりに 『水死』のほうへ―大江健三郎と沖縄

目取真俊『虹の鳥』

虹の鳥

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桐山襲(かさね)『パルチザン伝説』
パルチザン伝説―桐山襲作品集

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ローレンス・オルソン『アンビヴァレント・モダーンズ―江藤淳竹内好吉本隆明鶴見俊輔
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