内田慶市, 柏木治, 角伸明, 近藤昌夫, 鼓宗著『文化の翻訳あるいは周縁の詩学』(2011)

文化の翻訳あるいは周縁の詩学

文化の翻訳あるいは周縁の詩学

ユーラシア大陸に興った中国、イスラーム、西欧、そして日本という四つの文明の“接触”“衝突”そして“翻訳”の諸相を、西学東漸、ビザンツ帝国の崩壊と活版印刷術の発明、レコンキスタ帝国主義反ユダヤ主義明治維新という激動の時代を背景に活写する。

右が左で、左が右で―翻訳とは何か
第1部 東西文化交渉の胎動
 大陸の東―イソップの東漸
 西端の半島―イベリア半島の言語統一と“トレド翻訳学派”
 海峡の東西―「言語少年」とアラビア語印刷
第2部 文化の翻訳者たち
 異文化をまたぐシャガール―なぜシャガールの魚はヴァイオリンと壁時計を抱えて空中に浮かんでいるのか?
 翻訳された二葉亭四迷―遍在する「郊外」
エピローグ 文化の翻訳あるいは周縁の詩学