西谷修著『アメリカ 異形の制度空間』(2016)

アメリカ 異形の制度空間 (講談社選書メチエ)

アメリカ 異形の制度空間 (講談社選書メチエ)

アメリカとは単なる地名でもなければ国名でもない。キリスト教旧世界が新たな大地に作り出した制度空間の名である。1492年、コロンブスにその一端が「発見」された新天地。西洋から見て「無主の地」は「法的所有」の対象となった。征服と植民により獲得され拡大する新世界。そこに教会・旧制度から逃れるように<自由>と<個人の自立>の観念が生い茂る。今や世界の隅々に浸透しているその根強い規範性の由来を探る。

第一章 「アメリカ」という呼称
第二章 <自由>の前史
第三章 キリスト教世界の転換
第四章 所有にもとづく<自由>
第五章 独立革命合州国の拡大
第六章 <自由>の空間としての「西半球」
第七章 <自由>の繁茂と氾濫
補 論 <自由主義>の文明史的由来

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バートルビー―偶然性について [附]ハーマン・メルヴィル『バートルビー』

バートルビー―偶然性について [附]ハーマン・メルヴィル『バートルビー』