金森修著『動物に魂はあるのか−生命を見つめる哲学』(2014)

動物に霊魂はあるのか、それとも動物は感じることのない機械なのか――。アリストテレスに始まり、モンテーニュを経て、デカルトの登場によってヨーロッパ哲学界で動物をめぐる論争は頂点に達した。古代ギリシャ・ローマ時代から二〇世紀のハイデッガーデリダまで、哲学者たちによる動物論の系譜を丹念に跡づける。動物/生命へのまなざしの精緻な読解によって「人間とは何か」を照らし出す、スリリングな思想史の試み。

序章 動物の方へ、人間のために
第1章 動物論の前史
第2章 デカルトの衝撃
第3章 魂―物質と非物質の間
第4章 “常識派”への揺り戻し
第5章 論争のフェイド・アウト
第6章 現代の“動物の哲学”
終章 “動物霊魂論”が浮き彫りにするもの

ギリシア哲学者列伝 上 (岩波文庫 青 663-1)

ギリシア哲学者列伝 上 (岩波文庫 青 663-1)

108
ピエール・ベール著作集 第3巻 歴史批評辞典 1 A~D

ピエール・ベール著作集 第3巻 歴史批評辞典 1 A~D

127 ブジャン神父, 1690-1743, 『動物の言語についての哲学的娯楽』
148 オフレー・ド・ラ・メトリ, 1709-51, ヴォルテールと交流
159 ビュフォン伯爵, 1707-88
167 コンディヤック, 1715-80,「ビュフォン・コンディヤック論争」
184(シェーラー)「実証的知見の蓄積によって〈感覚的霊魂〉と〈思考的霊魂〉の間の連続性が高まり、後者の独自性が減殺されていく中で、後者の成分内に〈精神〉という、いわば〈非・生〉を設定することで〈人間の人間性〉を死守しようとしたという姿勢が窺われる」
213 アガンベン「人類学的機械」近代以降の承認・排除関連の成り立ち
ゴーレムの生命論 (平凡社新書)

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