木庭顕著『現代日本法へのカタバシス』(2011)

現代日本法へのカタバシス

現代日本法へのカタバシス

ローマ法研究者による現代日本の法(法学・実務・法学教育も含む)に対する洞察の書。書下し2本(「『ローマ法案内』補遺」「夏目漱石『それから』が投げかけ続ける問題」)を含む全10本の論考を収録。初の論文集。

はしがき 
I 
1 現代日本法へのカタバシス 
II  
2 「客殺し」のインヴォルティーノ,ロマニスト風  
3 占有概念の現代的意義  
4 「債権法改正の基本方針」に対するロマニスト・リヴュー,速報版 
5 『ローマ法案内』補遺――主として日本の民事法との関連で 
6 夏目漱石『それから』が投げかけ続ける問題 
III 
7 余白に 
8 歴史学の認識手続と法学的思考 
9 法学部――批判的紹介の試み 
10 法科大学院と実定法学 

民法の争点(ジュリスト増刊 新・法律学の争点シリーズ1)

民法の争点(ジュリスト増刊 新・法律学の争点シリーズ1)

「占有権の意義は」「まず事実上の支配状態(占有)に法的保護を与えることで社会秩序を維持するとともに取引の安全を図ること、また、権利の外観を保護することで真の権利者について本権存在の証明の負担から解放する点にある」