セミール・ゼキ著『脳は美をいかに感じるかーピカソやモネが見た世界』(1999=2002)

脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界

脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界

セザンヌもモネも脳で「もの」を見ていた。ミケランジェロフェルメールに魅了される理由もわかってきた…。美術作品を通して視覚脳の仕組みが解き明かされる美しく楽しい書。名画多数収録。

第一部 脳と美術の役割
 第1章 本質的なものを求めて──脳からのアプローチ
 第2章 本質的なものを求めて──美術からのアプローチ
 第3章 「眼で見る」という神話
 第4章 神経生物学から見たフェルメールミケランジェロ
 第5章 プラトンイデア神経科
 第6章 本質的なものを求めて──キュビスムのアプローチ
 第7章 視覚のモジュール性
 第8章 見ることと理解すること
 第9章 視覚美のモジュール性
 第10章 プラトンイデアヘーゲルの概念の病理学
第二部 受容野の美術
 第11章 受容野
 第12章 モンドリアンマレーヴィチと線の傾きの神経生理学
 第13章 モンドリアン、ベン・ニコルソン、マレーヴィチと正方形や長方形の神経生理学
 第14章 受容野によって生じる知覚の諸問題
 第15章 『メタマレーヴィチ』と『メタカンディンスキー』の神経生理学
 第16章 キネティック・アート
第三部 美術形式の神経科学的検証
 第17章 顔の知覚不全と相貌失認の肖像画
 第18章 色彩視の生理学
 第19章 フォーヴィストの脳
 第20章 抽象絵画具象絵画神経科
 第21章 モネの脳 終章