円谷英明著『ウルトラマンが泣いているー円谷プロの失敗』(2013)

1960年代から80年代にかけて、多くの子どもたちが夢中になったウルトラシリーズ。ミニチュアや着ぐるみを駆使して、あたかも実写のように見せる独自の特撮技術を有し、日本のみならず世界の映像業界をリードしてきたはずの円谷プロから、なぜ、創業者一族は追放されたのか。「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二の孫にして、「円谷プロ」6代社長でもある円谷英明氏が、「栄光と迷走の50年」をすべて明かします。

はじめに―怪獣が身もだえしたわけ
第1章 円谷プロの「不幸」
第2章 テレビから「消えた」理由
第3章 厚かった「海外進出」の壁
第4章 円谷プロ「最大の失敗」
第5章 難敵は「玩具優先主義」
第6章 円谷商法「破綻の恐怖」
第7章 ウルトラマンが泣いている
おわりに―祖父・円谷英二が残した日記

24「祖父の薫陶を受けた」「特技監督有川貞昌さん、中野昭慶さん、川北紘一さん、佐川和夫さん、大木淳さん、中野稔さん」
東宝の「ゴジラ」や「モスラ」などを作った後、1963年に円谷プロ東宝との専属契約が解消された翌年には、独立した祖父の弟子たちが、大映で「大怪獣ガメラ」を作った」