笠井潔・柄谷行人著『ポスト・モダニズム批判ー拠点から虚無へ 〈現在〉との対話1』(1985)

ポスト・モダニズム批判―拠点から虚点へ (〈現在〉との対話 (1))

ポスト・モダニズム批判―拠点から虚点へ (〈現在〉との対話 (1))

第一章 日本近代とポスト・モダニズム
第二章 「外部」と決定不可能性
第三章 日本的構築について
第四章 物語批判と「小説」という制度

42 長崎浩
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ウィトゲンシュタインのパラドックス―規則・私的言語・他人の心

ウィトゲンシュタインのパラドックス―規則・私的言語・他人の心

86 柄谷「その彼(浅田彰)の文章がなぜだめかというち、結局、他者に向かって書いてないんだよね。他者をおそれていない。彼は要するに、ぼくの言っている「教える」という意味ではなくて、啓蒙的に書いているわけ。すごくレベルの低い人に向かって書いている」「そういうやつに、なんとかわからせようという苦痛が文章に出ない。あるいは、もっと恐ろしい他者がいるんじゃないかという緊張がない。だから、ああいう文章はだめなんですよ」