浅野智彦著『「若者」とは誰かーアイデンティティの30年【増補新版】』(2015)

消費社会の到来、個性尊重教育の登場、オタクの浮上、多元化する自己……若者たちは自らのアイデンティティをいかに探求し、大人たちは若者たちをどのように捉えようとしてきたのか――。

第1章 アイデンティティへの問い
  1 アイデンティティという「問題」
  2 統合を目指す自己:エリクソンアイデンティティ
  3 多元化する自己:リースマンの社会的性格論
  4 統合と多元化との緊張関係
第2章 それは消費から始まった
  1 消費とアイデンティティ
  2 消費社会論の時代
  3 消費社会化とアイデンティティの変容
  4 虚構化する自己
第3章 消費と労働との間で
  1 臨教審:個性を尊重する教育の登場
  2 ゆとり教育:個性の二重の含意
  3 学校から労働市場へ:やりたいこととしての個性
  4 個性尊重教育から多元的自己へ
第4章 「コミュニケーション不全症候群」の時代
  1 オタクの浮上
  2 オタクとは誰のことか
  3 コミュニケーションの失調としてのオタク
  4 消費からコミュニケーションへ:転轍機としてのオタク
第5章 コミュニケーションの過少と過剰
  1 自閉主義
  2 友人関係の濃密化
  3 コミュニケーション希薄化論
  4 過剰なコミュニケーション/過少なコミュニケーション
第6章 多元化する自己
  1 状況志向化する友人関係
  2 状況志向的友人関係と自己の多元化
  3 オタクにおける多元的自己
  4 多元性から希薄化への読み替え
第7章 多元的自己として生きること
  1 多元的自己の広がりとそれへの評価
  2 自己の多元化は生存を助けるか
  3 自己の多元化は政治参加・社会参加を抑止するか
  4 自己の多元化は倫理的たりえないのか
  5 出発点としての多元的自己

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リスクに背を向ける日本人 (講談社現代新書)

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