吉川浩満著『理不尽な進化ー遺伝子と運のあいだ』(2014)

理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ

理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ

99.9%の生物種が消える?「絶滅」から生命の歴史を眺める!この世は公平な場所ではない?進化論が私たちに呼び覚ます「魅惑と混乱」の源泉を、科学と人文知の接点で掘り当てる、進化思想の冒険的考古学!

まえがき
この本のテーマ/誰のための本か/この本の由来

序章 進化論の時代
進化論的世界像――進化論という万能酸
みんな何処へ行った?――種は冷たい土の中に
絶滅の相の下で――敗者の生命史
用語について――若干の注意点

第一章 絶滅のシナリオ
絶滅率九九・九パーセント
遺伝子か運か
絶滅の類型学
理不尽な絶滅の重要性

第二章 適者生存とはなにか
誤解を理解する
お守りとしての進化論
ダーウィン革命とはなんだったか

第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるか
素人の誤解から専門家の紛糾へ
グールドの適応主義批判――なぜなぜ物語はいらない
ドーキンスの反論――なぜなぜ物語こそ必要だ
デネットの追い討ち――むしろそれ以外になにが?
論争の判定

終章
理不尽にたいする態度
グールドの地獄めぐり
歴史の独立宣言
説明と理解
理不尽にたいする態度
私たちの「人間」をどうするか

あとがき/参考文献/人名索引/事項索引

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