J-POP進化論―「ヨサホイ節」から「Automatic」へ (平凡社新書 (008))
- 作者: 佐藤良明
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/05/01
- メディア: 新書
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J-POPのJとは何か? この100年に起こった日本の流行歌の変貌を分析し、日本人の心の変容に迫る。カルチュラル・スタディーズの冒険が切り拓く新しい日本文化論の地平。
I J-POPの「J」とはなにか?
鼻歌も変わりゆく/愛の讃歌――アムロ風/黒いサウンドはかっこいい?
スイートな、一九歳の、ブルース/「和」か「黒」か、わからない/この本のもくろみII 和・洋・黒――三つどもえ音階論
うたの文化衝突/5音階の成立/テトラコルド対オクターブ
ブルーノートとシンコペーション――黒人音楽の浸透/壮士演歌と書生節/和洋折衷節
民族のしらべを“滅菌”する/モータウンの企て/ヨナ抜きの哀感、ヨナ抜きで失われた哀感
この章のまとめIII 歌謡曲の土着と近代
昭和のうたの分裂構造/うたの胸、うたの腹、うたの腰/近代日本の流行歌、昭和篇/「モン・パリ」対「東京音頭」/「私のダイナ」対「飲ませて頂戴ナ」/うたはヨナ抜き、気分はタンゴIV 腹におちるメロディ――♯をめぐる「ソ」の攻防
ショーケンのぼやき――ソに♯をつけるなよ/ロックンロールの成立/R&Bとヨーロッパのうたの古層
忘れ得ぬ音階/はしたない、土着のしらべ/「ロコモーション」と「スキヤキ・ソング」
「ノッテケ節」に始まる――伝統の解放/マイナー・コードの民謡抒情/共鳴するハートとソールV ロックする詞に向かって
トコツク・トコツク・ンタタン・タンタカ/喋るリズム、唄うリズム、舞うリズム
小唄がロックを吸収する/日本の腰、ヨーロッパの腰、ロックの腰/セクシーなアップビート
ロック的コミュニケーション/新しい日本のうたのボディを求めて
「ファンキー・モンキー・ベイビー」と「関白宣言」/しゃべり拍の歌謡曲への浸透
ロックのための日本語整形/勝手に(と見えて実は綿密な)シンドバッド/ヒップホップの登場
この章のまとめVI 日本のうたの生きる道
うたは人なり?/PUFFYの構造/ビートルズをチャラにすること/ダーン・ダ・ダン、ドン!
日本語と距離をとる/オートマチックな快/ニッポンのうた?