古矢旬著『アメリカ 過去と現在の間』（2004）

アメリカ 過去と現在の間 (岩波新書)

現在のアメリカは、どんな過去の累積の上に成り立っているのか。「ユニラテラリズム」「帝国」「戦争」「保守主義」「原理主義」という、現代アメリカが直面している五つの問題群を入口にしながら、その政治と外交のありようを歴史的な文脈の中で考察し、混迷を深める「アメリカ的なるもの」の行方を探ってゆく。

1 ユニラテラリズム―アメリカ対外活動の論理
　孤立主義と国際主義
　理想主義と現実主義
　ブッシュ的ユニラテラリズムの条件
2 帝国―普遍国家の逆説
　「帝国」の原型―フレンチ・インディアン戦争以後
　「帝国」と「国民国家」の間―膨張の一九世紀
　「海洋帝国」の出現―冷戦と二つの戦争
　「帝国」の行方―9・11事件以後
3 戦争―軍事組織とデモクラシー
　憲法と戦争
　民兵から常備軍へ
　「帝国」の軍隊
　新しい戦争
4 保守主義―「ネオコン」の歴史的文脈
　リベラル社会における保守
　競争社会と保守主義
　アメリカ保守主義の誕生
　アメリカ保守主義の将来
5 原理主義―アメリカ的思考のパターン
　アメリカ理解の鍵としての原理主義
　キリスト教原理主義の起源
　政治化する原理主義
　アメリカ的思考様式とは何か

41

デモクラシーの帝国―アメリカ・戦争・現代世界 (岩波新書)

42 WW2以降のアメリカを、帝国ではなく巨大な共和国と捉える。

アメリカ共和国―アメリカ憲法の基本的精神をめぐって

66 1971

国民形成の歴史社会学―最初の新興国家 (1971年)

133 原著1955

アメリカ自由主義の伝統 (講談社学術文庫)

163「民主党ニューディール体制を崩壊に導き、共和党レーガン連合を成立させた内政面の原因は、人種と税金と金利という三つの争点であった」

争うアメリカ―人種・権利・税金

204「生まれ変わったキリスト教徒」ジミー・カーター。レーガン、クリントン、ブッシュも。

覇権国アメリカの再編―冷戦後の変革と政治的伝統

アメリカ外交とは何か―歴史の中の自画像 (岩波新書)

トマス・ジェファソンと「自由の帝国」の理念―アメリカ合衆国建国史序説 (MINERVA西洋史ライブラリー (35))

自由の帝国―アメリカン・システムの世紀 (叢書「世界認識の最前線」)