川崎修著『「政治的なるもの」の行方』(2010)

「政治的なるもの」の行方

「政治的なるもの」の行方

ポストモダン」は政治学に何をもたらしたのか.政治の輪郭が揺らぎ,権力,政治的主体,民主主義/全体主義自由主義等の政治的イデオロギーが変容していくなかで,政治学の問いのあり方も変化を迫られている.「政治的なるもの」の変容の軌跡を追って,著者が積み重ねてきた理論的考察の成果を集成する.

I 「政治的なるもの」の行方
 1 <政治>と「政治」
 2 「政治的なるもの」の変容
 3 「現代思想」と政治学
 4 権力イメージの変容と政治理論の課題
 5 ポストモダンの権力と「政治的なるもの」の行方
   ――ウォーリン『政治とヴィジョン』増補版を読む
 6 政治哲学
II イデオロギーの行方
 7 「自由民主主義」――理念と体制の間
 8 全体主義
 9 リベラリズムの多義性
III 自我/主体性の行方
 10 「忠誠と反逆」を読む
 11 丸山眞男における自我の問題の一断面
 12 「魅力」と「危うさ」と――政治理論から見た和辻倫理学
 13 「主体性」のあとで――西谷修『不死のワンダーランド』を読む

72

統治するのはだれか―アメリカの一都市における民主主義と権力

統治するのはだれか―アメリカの一都市における民主主義と権力

自由民主主義は生き残れるか (1978年) (岩波新書)

自由民主主義は生き残れるか (1978年) (岩波新書)

現代権力論批判

現代権力論批判

21世紀権力の三つの顔

21世紀権力の三つの顔

80
新左翼の遺産―ニューレフトからポストモダンへ

新左翼の遺産―ニューレフトからポストモダンへ

政治とヴィジョン

政治とヴィジョン