檜垣立哉著『ドゥルーズ入門』(2009)

ドゥルーズ入門 (ちくま新書)

ドゥルーズ入門 (ちくま新書)

没後十年以上の時を経て、その思想の意義がさらに重みを増す哲学者ドゥルーズ。しかし、そのテクストは必ずしも読みやすいとはいいがたい。本書は、ドゥルーズ哲学史的な位置付けと、その思想的変遷を丁寧に追いながら、『差異と反復』『意味の論理学』の二大主著を中心にその豊かなイマージュと明晰な論理を読み解く。ドゥルーズを読むすべての人の羅針盤となる決定的入門書。

第1章 ドゥルーズの「哲学」とは何か
 内包性と潜在性
 十九世紀という文脈 ほか
第2章 ドゥルーズ哲学史
 ドゥルーズのコンテクスト
 テクストの存在論化的読解 ほか
第3章 『差異と反復』―ドゥルーズ・システム論
 二つの主著
 反表象主義の哲学 ほか
第4章 『意味の論理学』―言葉と身体
 『意味の論理学』について
 静的発生と動的発生 ほか
第5章 ドゥルーズ=ガタリの方へ―文学機械論
 ドゥルーズと文学―ドゥルーズと言語
 クロソウスキー論 ほか